< 内 容 >
製薬産業は戦後の日本経済の成長とともに急速に発展し、1961年の国民皆保険制度導入以降、医療用医薬品の需要が急増しました。その結果、製薬業界は大きな成長を遂げ、市場は急拡大しました。初期の異業種からの参入は主に他の製造業からのもので、数多くの企業が成功を収めた背景があります。
しかし、2000年代に入ると製薬産業を取り巻く環境は大きく変わりました。特に、新しい参入者としてIT企業が台頭してきたのです。従来の製造業からの参入とは異なり、IT企業はデジタル技術やデータ解析の力を駆使して製薬業界に新たな風を吹き込んでいます。この変化により、製薬産業のビジネスモデルや市場のダイナミクスも大きく変わりつつあります。
本書では、これらの変化を分かりやすく解説し、異業種から製薬ビジネスへの参入を考える読者に向けて具体的な事例を紹介します。